守ろう!ハケと野川の貴重な自然
STOP!3・4・11号線、外せ!優先整備。 ハケと野川の自然が壊れる!小金井が壊れる!
| 令和8年3月、東京都が第5次優先整備計画を公表しました。 3・4・11号線は交通量が減り、必要性が無くなっています。 ハケと野川の豊かな自然は貴重だと言う市民の意見を無視して、 小金井3・4・11号線を優先整備路線に選定しました。 |
| 3・4・11号線は、昭和37年、東京オリンピックの前に計画された古い都市計画道路です。 50年以上が過ぎ、社会・経済状況は大きく変化し、高齢化が進み、車両台数も交通量も減り、 小金井街道の渋滞も減り、もはや事業は必要性が無くなっています。 それなのに、都は、3・4・11号線を優先整備路線に選定しました。 ハケと野川と草原の自然 は 道路橋梁によって分断され壊されます。 豊かな自然は壊れ、美しい景色は廃れ、やがて無残な姿になるでしょう。 巨額な事業費を投じて、無用な道路をつくるのは、まさに税金の無駄遣いです。 野川流域の中枢であるこの自然を壊すことは、明らかに自然破壊です。 みんなの力で、3・4・11号線の建設を止めましょう! こんなハケと野川になる前に! |
| 【1】交通量からの必要性は全くなくなった |
@ 交通量の実態
東京都の次期計画(H22〜R22年)では、小金井市の交通量は14%増加すると予測されています。
しかし、都内の車両保有台数が顕著に減少し、野川ほたるの実測調査では、小金井街道の交通量は
18%減少しています。
東京都の予測交通量は過大であり、現実の交通量との差は32%にもなります。
小金井街道の前原坂の渋滞は大幅に緩和され、混雑度=0.90に落ちています。
今や、信号待ち回数停止も1回で済む状況となっています。
最早、3・4・11号線の整備は必要性を失っていることは明白です。
A 小金井市の比較分析
小金井市は令和7年度に、3・4・11号線を含む関連路線を全線整備した場合と各1 路線だけを
整備しなかった場合の交通量と混雑度を比較しました。
その結果、3・4・11号線を整備しても小金井街道の交通混雑の緩和には殆ど効果がないことが
明らかになりました。(小金井市の検証報告書 With・WithOut分析)
以上@Aの理由により、東京都の新整備計画において3・4・11号線を引き続き優先整備路線として
選定する必要性は全く無くなっています。
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| 【2】3・4・11号線は、豊かな生態系を分断し、壊します |
3・4・11号線道路橋梁の建設予定地は、野川中流域に位置し、ハケの森・野川・田んぼ跡地の草原
という三つの生態系が複合して形成された、野川流域で唯一の三位一体の自然地域です。
そして、森・水辺・草原が有機的につながるこの場所は、多様な生物の生息を支え、在来種や
その遺伝子の供給源として、流域全体の自然を支える中枢的な役割を果たしています。
@ 生物の多様性
この地域では、1,276種の生物が確認されており、うち83種が東京都レッドデータブックに記載された
危惧種です。すでに多くの種が絶滅の危機に瀕しており、この自然は持続性の限界にあります。
この状態で、生態系に道路工事のショックを与えると、生態系崩壊の決定的なトリガー(引き金)になります。
A 在来植物と遺伝子の保存>
植物の在来率は、ハケの森で86%、野川沿いで69%と高く、江戸時代以前からの在来植物の遺伝子が
今も息づく貴重な保存庫です。
この場所は、野川流域全体への種と遺伝子の供給源としての機能を果しています。
B 命をつなぐ「水と緑の回廊」
野川と国分寺崖線が形づくる水と緑の回廊は、孤立しがちな緑地をつなぎ、生物の多様性と
命の循環を支える重要なネットワークです。
この水と緑の回廊を東西に行き来して、DNAを交換し、命を繋いでいるのです。
この場所は、野川流域の生態系の命のつながりの「心臓部」です。
そのつながりを断ち切ることは、命の循環を絶つことにほかなりません。
3・4・11号線は、このかけがえのない自然を分断し、破壊します。
一度壊せば、二度と元には戻りません。
東京都が掲げている、ネイチャーポジティブ(自然再興)に逆行するものです。
断じて、優先整備路線から除外しなくてはなりません。
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| 【3】「防災のために必要」とする説明の問題点 |
| @ 一方偏集の解消について 「東町地区に緊急車両が進入できない」との説明です。 しかし、市道437号線は平常時は車止めにより通行制限されていますが、緊急車両の通行は可能です。 市道573号線は、公園の通路から緊急進入は可能です。 消防・救急活動に支障があるとの説明は、実態と乖離しています。 A 災害時の避難通路の確保について 災害時の避難は、一時避難場所への徒歩避難が原則です。 対象地域の避難動線は東西方向です。3・4・11号線は南北方向であり、全く効果がありません。 また、大規模火災時の避難も徒歩が基本であり、自動車で地上18メートルの橋梁を避難することは 橋梁建設には、6万ボルトの送電の移設工事が不可欠であり、武蔵野公園の一部は鉄塔建設用地への転用が不可欠になるのです。全く、現実的ではありません。 さらに、「大規模救出・救助拠点との連携」が必要との説明ですが、武蔵野公園に近い救助拠点は、 武蔵野の森公園(調布市)であり、遠方の小金井公園と結ぶというのは矛盾です。誤魔化しです。 B 土砂災害時の代替ルートについて 土砂災害警戒区域に指定されているのは、市民生活に重要な変電所の擁壁部分です。本当に、この擁壁の補強が必要ならば、直ちに実施すべきであり、市民への電力供給ができなくなるのに、何十年も先の道路完成を待てというのは矛盾です。 以上のように、具体的な根拠もなく、市民の不安感を煽り、事業化を正当化しています。 |
| 【4】費用対便益(B/C)の重要性と市民による監視の必要性 |
| 費用対便益(B/C)とは、事業効果を定量的に把握するもっとも基本的な手法で、 整備に必要な費用(C)と整備によって生じる便益(B)を比較するものです。 @ 費用対便益(B/C)の原則と3・4・11号線の実態 ・B/Cとは何か 費用対便益(B/C)は、公共事業の効果を定量的に把握する最も基本的な指標であり、 事業に必要な費用(C)と、整備によって得られる便益(B)を比較するものです。 B/Cが1.0を下回る事業は、税金の無駄使いとなります。 ・公共事業の原則 国の制度では、公共事業の採択・継続には B/Cが1.0以上であることが必須条件です。 ・道路整備の便益構造 道路整備の便益は以下の3要素で構成されます。 走行時間短縮、走行経費減少、交通事故減少 ・3・4・11号線の実態 小金井市の検証データでは、 都市計画道路3・4・11号線を整備しても 周辺の交通混雑は緩和されないことが示されています。 そのため、最大の便益であるはずの 走行時間短縮効果が極めて限定的であり、結果として B/Cは1.0を大きく下回ることが明白です A都市計画道路(都施行)の「総合評価」の形骸化への懸念」 ・国の評価枠組み 国土交通省の要綱では、 まず B/Cが1.0以上であることが前提です。 そのうえで、貨幣換算できない社会的影響(環境・地域社会など)を加味した「総合評価」を行うとされています。 しかし、環境項目の例示には 「生態系への影響」が含まれていないという構造的な欠落があります。 ・運用上の問題点です。 実際には「総合評価」の名のもとに、 B/Cが低い事業でも採択されてしまう 危険性が指摘されています。 東大名誉教授・大西隆氏も『人と国土21』(2025年12号)でこの問題を警鐘しています。 ・例外規定の限定性 B/Cが1.0未満でも事業が許されるのは、 国民の最低限度の生活確保、災害復旧など国土保全 といった 極めて限定的なケースのみです。 都市計画道路3・4・11号線はこれらに該当しません。 B 市民による監視の必要性 ・監視すべきポイント B/Cを1.0以上に見せかけるための前提条件の操作 将来交通量の過大設定、周辺道路の処理容量の恣意的な扱い、がなどないか注意すべきです。 ・「総合評価」の悪用 貨幣換算できないプラス便益の過大評価、生態系への影響などマイナス便益の過少評価、がなどないか 注意すべきです。 B/Cが低いのに、なし崩し的に採択される危険性があります。市民の厳重な監視が不可欠です。 小金井市の都市計画道路の検証、都の生物調査などで、このようなことが行われたことを忘れてはなりません。 |